香辛料
ハーブ
ディル
Dill
KNU ダイエット 食材百科事典

葉は爽やかな芳香を持ち、あっさりして苦みも少ない。
生で使うか、調理の最後に加えることが多い。
北欧やロシアの魚料理に欠かせない存在。
健胃、駆風剤としても古くから使われてきた。
精油にはゆるやかな鎮静作用があり、ディル茶は利尿剤や鎮痙薬として利用される。乳汁分泌促進作用、嘔吐、ヒステリー、肛門潰瘍の外用薬にも利用。

《別名》 イノンド、時蘿(ジル)、姫茴香
《学名》 Anethum graveolens
《科名》 セリ科イノンド属 1年生草本
《使用部位》 葉、茎、花、種子
《原産》 地中海沿岸地方
《収穫期》 夏
《名前の由来》 「なだめる」という意味の古代ノルウェー語のdilla。ローマ人が北ヨーロッパにもたらした後、数世紀ものあいだ省みられることがなかった。それが中世になって見直され、北欧で広く使われるようになり、ノルウェー語の名前が世界中に広まった。
他方、古代インド・ヨーロッパ語の「花咲く」という意味に由来するという説もある。
《歴史》 6000年以上も前からメソポタミアで利用されてきた。5000年前のエジプトの医学書にもその名が見られる。紀元前4000年代にメソポタミア地方を征服したシュメール人によって栽培され、その後、中近東やヨーロッパに広がったとされる。
《使われ方》
●葉、茎、花、種子のいずれにも芳香があるが、葉茎と種子では香味がかなり異なる。生の葉のスッキリとした快い芳香に比べて、種子のほうは刺激的な香りがして、あとから焼けるような辛みが出てくる。
《期待される働き》
●健胃  ●駆風  ●鎮痛作用 

《主な成分&薬理効果》
●芳香成分としてカルボンを主とするほか、フェランドレン、α-ピネン、リモネン他を含む。
 →芳香性健胃、駆風剤として製剤に配合されるほか、鎮静作用、利尿作用、口臭防止作用、解毒作用、口腔清涼作用、制吐作用、鎮痛作用などを持つ。

《使い方のコツ》
●酸味のあるクリームソースやポテトサラダ、その他の野菜との取り合わせもよい。
●種子:刺激的な強い香りが特徴で、根菜、ケーキ、菓子などに用いられる。
●未熟な種子と花:ビネガーやピクルスの風味付けに利用。とくにキュウリのピクルスとは相性抜群。

《民間療法など》
●ヨーロッパでは穏やかな鎮静効果のある民間薬として赤ちゃんの夜泣きなどにも煎じた茶が使われる。
◇ 参考リンク ◇
◆食材玉手箱
  五明紀春・女子栄養大学教授
編集協力:足立尚子・女子栄養大学生涯学習講師
Apr/2009
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