香辛料
ハーブ
コリアンダー
Coriander
KNU ダイエット 食材百科事典
葉と種子が利用されるが、日本ではほとんど種子が使われる。
種子は完熟するとアニスのような甘い香りに変化するため、完熟したものが利用される。

スペインや中南米、東南アジアの料理には欠かせず、
特にタイではパクチとよばれ、カレーや魚のスープに必ずといってよいほど使われる。
種子には胃の機能を亢進させる働きがあるとされ、
つぶしたものはリュウマチや関節の痛みをやわらげるパップ剤となる。
葉には強力な消化促進作用、食欲増進効果が知られ、夏バテに有効。

《別名》 コエンドロ、シャンチァイ、香菜(コウサイ)、中国パセリ
《学名》 Coriandrum sativum
《科名》 セリ科 コエンドロ属 1年生草本
《使用部位》 葉・種子
《原産》 南ヨーロッパ
《収穫期》 春および秋
《名前の由来》 強い香りが南京虫の悪臭に似ているといわれ、名前はギリシア語のKoris(悪臭、南京虫)に由来する。
《歴史》 聖書にも名前が登場するほど歴史がある。日本ではその香りから敬遠されることも多いが、世界でもっとも利用されているハーブのひとつ。欧米や中国、東南アジアでは、好んで利用する。
《種類》
大粒タイプ:産地はインド、インドシナ、マレーシアなど。
中粒タイプ:産地はトルコ、イスラエルなど。
小粒タイプ:産地はロシア、東ヨーロッパ、アルゼンチン、メキシコ、アメリカ、中国など。
《使われ方》
●キュウリやニンジンの風味づけ、肉の臭み消しなどに用いられる。
《期待される働き》
●食欲増進 ●健胃  ●消化促進

《主な成分&薬理効果》
●芳香成分のコリアンドロール、ゲラニオール、フェランドレン、リモネン、α-ピネン、β-ピネンなどを含むほか、種子中に少量のステロイドとしてγ-シトステリン、ウンベリフェロン、スコポレチンを含む。健胃作用、駆風作用、抗菌作用、口臭防止作用、解毒作用、去痰作用、鎮痛作用、防腐作用などを持つ。

《使い方のコツ》
●香りが強いので、最初から多く使い過ぎないように注意する。
●単独での使用より、シナモンやグローブ、ナツメグなどの相性のよいスパイスとブレンドして使ったほうが味がよくなる。
●甘い香りが特徴の種子は、カレーには、軽く培煎して粉末にして使ったほうがよい。

《民間療法など》
●紀元前1500年ころのエジプトでは医薬用として利用されていた。
●古代ギリシャの医学書にも盛んに登場している。
●中国では長寿の薬として利用、中世期には媚薬や催淫剤として使われたこともある。
●『千夜一夜物語』には、ハーレムの王侯貴族が、美女を満足させるために使った話が載っている。
◇ 参考リンク ◇
◆食材玉手箱
  五明紀春・女子栄養大学教授
編集協力:足立尚子・女子栄養大学生涯学習講師
Apr/2009
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