香辛料
ハーブ
カモミール
Chamomile
KNU ダイエット 食材百科事典

胃腸の働きを活発にするので、
消化を促進、腸内にガスがたまったことによる不快感を改善する働きがあるといわれる。
心を落ち着かせる作用もあり、イライラや不眠の改善にも役立つ。
体を温め、発汗の促進を助けるので、風邪の引きはじめや、冷えによる腹痛、生理痛などにも効果的とされる。
炎症を抑える作用も知られ、虫さされや皮膚炎などのかゆみやにきびを改善する働きも期待できる。

《別名》 カミツレ、カモミレ
《学名》 Matricaria chamomilla(ジャーマンカモミール)、Anthemis nobilis(ローマンカモミール)
《科名》 キク科 カミツレモドキ属
《使用部位》 花
《原産》 ヨーロッパ
《収穫期》 春から夏
《名前の由来》 
●カモミール:甘いリンゴの香りがするので、古代ギリシア人たちは「カマイメロン(大地のリンゴ)」と呼び、それが名前の由来となった。
●カミツレ:オランダ語のKamilleからついたと言われる。
《歴史》 古代から有名な薬草だった。日本に伝わったのは江戸時代に入ってからジャーマン種が伝来した。
《種類》
ジャーマンカモミール:日本で「かみつれ」といえばこれをさす。ハーブティは主にこの種が原料となる。野生種でキク科シカギク属の1年草。茎がまっすぐに伸び、草丈30 ~60cm。薬効が高い。
●ローマンカモミール:花、茎、葉にも芳香ある。キク科カミツレモドキ属の多年草。草丈は低く30cm前後。花は多くの白い舌状花に取り巻かれている。地面にはうように茂るので芝生にもよく利用される。
《使われ方》
● 飲食用としては、主にハーブティーに用いられる。
●香りとしての人気は高く、精油は化粧品、芳香剤、入浴剤、枕など幅広く使われている。ヨーロッパでは民間薬として、古くから愛用されており、今でも医薬品の原料として認められている。
《期待される働き》
●食欲増進  ●消化促進  ●鎮痛作用  ●リラックス効果

《主な成分&薬理効果》
●アンゲリカ酸やアンゲリカ酸ブチルエステル、イソブチル酸エステルを含む。消化促進作用があるため、食べ過ぎや腹痛に良いとか、鎮静作用を持つのでリラクゼーションに効果があるとされ、不眠症には寝る前に飲むと良い。

《料理のコツ》
●ハーブティーとしては有名だが、ほかの料理にはほとんど使われない。

《民間療法など》
●乾燥した花にはアズレンが含まれ、ヨーロッパでは古くから風邪の民間薬として使われてきた。
●古代エジプト人は、悪寒を改善する作用を賞賛し、神の前に祭った。
●イギリスの有名な童話『ピーター・ラビット』にも、ニンジンを食べ過ぎへとへとになって帰ってきたピーターに、母親がカモミールティーを飲ませる場面がある。心を落ち着かせ、消化をよくし、疲れを癒す……自然のハーブならではの緩やかな作用は、子どもにとっては貴重な薬だった。現在もヨーロッパの多くの国では、医薬品として登録され、医療の場で使われている。
◇ 参考リンク ◇
◆食材玉手箱
  五明紀春・女子栄養大学教授
編集協力:足立尚子・女子栄養大学生涯学習講師
Apr/2009
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