香辛料
ハーブ
 アロエ ☆
(Aloe)
KNU ダイエット 食材百科事典

分厚いゼリー状の肉質の葉をもち、昔から「医者いらず」と呼ばれ、紀元前から重宝された植物。
苦味成分のアロイン、アロエエモジンの働きにより、胃腸の調子を整えたり便秘を改善する効果がある。
ネバネバとした肉質の粘り成分は、ムチンとアロエウルシン。
ムチンには、胃の粘膜や肌に潤いを与える作用があるとされ、美肌効果にも役立つ。
粉末状のものやサプリメントも出回わり、手軽に利用できるが、適量の使用を行うこと。
また、使用してはいけないケースもあるので注意が必要。

《別名》 蘆薈(ろかい) 
《学名》 Aloe veraなど
《科名》 ユリ科 アロエ属  常緑性多肉多年草
《使用部位》 葉(①葉の内部にある透明なジェル、②葉の緑色の部分から採れる汁液)
《原産》 南アフリカのマダガスカル
《歴史》 もともとは高温乾燥地域に集中する植物で、中国大陸を経て日本に伝わった。
紀元前4世紀、アレキサンダー大王が兵士の治療薬としてアロエを確保するため、ソコトラ島を征服したという記録もある。中世には下剤として好まれた。現代では、下剤としては用いるべきでないと考えられている。
《種類》
雑種を含めて約310品種ある。日本では主として次の3種のアロエが知られる。
アロエベラ(真性アロエ)(学名:Aloe barbadensis Miller、Aloe vera L. ):近年になってアメリカから日本に伝わったもの。ゼリー状の肉質は無味・無臭に近い淡白な味なので食用として使いやすい。
キダチアロエ(学名:Aloe arborescens):粉末状にしてさまざまな食品に配合される。飲料用は苦味あり。日本で最もよく見かける品種。健康維持、美容に重宝される。アロエベラよりアロイン含量が多いので、苦味が強い。
ケープアロエ(学名:Aloe ferox, Aloe africana):南アフリカのケープタウン産のアロエの総称。日本薬局方規定のアロエで、その多くが医薬品(便秘薬など)の原料として使われる。
《期待される働き》
●便秘改善   ●胃潰瘍予防 

《主な成分&薬理効果》
アロイン (緩下作用、胃壁保護)
 →アロエの葉の皮の部分に含まれる苦味成分。便通を促進。胃壁や十二指腸の粘膜を保護し、胃腸を健康に保つ。
アロエウルシン (胃壁保護)
 →アロエのネバネバした果肉に含まれる成分。胃潰瘍を改善。皮膚の再生を促す。
アロミチン (抗菌)
 →解毒・抗菌作用がある。

《使い方》
●粘液質のジェル・軟膏・クリーム(外用)→肌荒れや擦り傷、日焼け、軽症のやけどなどに。葉を切り取り、割り裂いてジェルを用いる。

●粘液質のジェル(内服):強壮薬として、少々苦味はあるものの、茶さじ1~2杯のジェルをコップ1杯の水などに溶かして飲用。

《民間療法など》
●インド:ジェルをハチミツやスパイスと一緒に発酵させた飲み物(クマリアサーヴァ)を強壮薬として用いる。
《注意》 
粉末状のものやサプリメントも出回わり、手軽に利用できるが、注意も必要。
使用を避ける場合
●腸閉塞、原因不明の腹痛、虫垂炎、大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群  ●痔疾  ●腎臓障害  
●月経中・妊娠中  ●12歳以下の小児 
その他
●大量に用いると嘔吐することがある。
●8~10日間を超える期間の連用は避ける。
◇ 参考リンク ◇
◆食材玉手箱
  五明紀春・女子栄養大学教授
編集協力:足立尚子・女子栄養大学生涯学習講師
Feb/2008
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