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中世のヨーロッパでは、ナツメグを消毒や殺虫のための芳香薬として珍重し、イギリスではメース1ポンドで羊が3頭買えるほど高価でした。料理用に利用され始めたのは16世紀以降です。
17世紀にオランダがスパイス貿易を独占するようになると、生産管理を徹底するために、モルッカ諸島に樹の伐採を命令しました。当時はメースのほうが高く売れたので、「ナツメグの樹を伐採し、メースの樹を植樹せよ」と指示したといいます。
アンズのような果実の種子の中の核の部分を「ナツメグ」といい、その表面を編目状に覆っているオレンジ色の仮種皮を「メース」といいます。オランダ人は、同じ樹からとれるスパイスだとは知らなかったのです。
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