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呼吸酸素の本来の仕事は栄養素を完全に燃焼させることです。この燃焼という体内化学反応が、スムーズに進行するためには、酸素は反応しやすい状態に活性化していることが必要になります。体の中では常時活性酸素が生まれており、これにより栄養素の体内燃焼も活発に進みます。ここまでなら、何の問題も生じません。
しかし、体内で多量に発生した活性酸素は、非常に反応性の高い「元気の良い酸素」であり、時に暴走族のように脱線して体内で「交通事故」を引き起こします。 一番の被害者は細胞の膜組織。小さな細胞レベルでの事件ですが、このちょっとした機能低下が長い間に積み重なると、さまざまの病変をもたらします。
例えば、動脈細胞では、傷口のように変性し、そこにカルシウムやコレステロールが沈着、動脈内壁が肥厚して硬化が始まります。その部分に血栓が出来て、心筋梗塞や脳梗塞にもなりかねなません。現在、六十種ほどの慢性病が活性酸素の暴走によるとされています。老化現象も、活性酸素のイタズラが積もり積もった結果とみなされています。
そういうわけで、体の組織を正常に保つためには、できるだけ活性酸素の暴走を食い止めねばなりません。活性酸素による無軌道な連鎖反応を抑える成分を抗酸化物質といいます。ビタミンC、E、ベータカロチン、セレン(ミネラルのひとつ)などが、昔から代表的な抗酸化物質としてよく知られています。
抗酸化物質は、活性酸素の「活力」を殺いだり、連鎖反応を遮断したり、細胞の損傷部位を修復したりします。体を活性酸素の暴威から守るためのいわばガードマン役の成分には、他にも沢山あることが最近わかってきました。それも普段の食物から続々と。
アボカド、アスパラガス、バジル、ベリー、ブラジルナッツ、ブロッコリ、芽キャベツ、キャベツ、人参、唐辛子、クローブ、コラール、クミン、魚、にんにく(最強)、しょうが、レタス(濃緑)、甘草、マヨラナ、ナツメグ、たまねぎ(特に強力)、オレンジ、ピーナッツ、胡椒、ペパーミント、かぼちゃ、セージ、ごま、スペアミント、ほうれんそう、さつまいも、トマト、すいか……
といった具合です。これらの食物には、フラボノイド、カロテノイド、インドール、グルタチオンなどの抗酸化成分が豊富に含まれています。普段何の気なしに食べているものばかりです。魚を除いては、みな植物性なのも面白いところです。
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